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身近にある事例を題材にDM戦略への手がかりを見い出す!
物の捕らえ方、考え方のポイントを不定期更新ですが、
掲載して参ります。

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メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)という言葉をご存じですか、
カラーユニバーサルデザインとも言います。


CSRですから報告書も当然環境に配慮されていると思います、
表紙裏には森林認証やSOYインキ、ノンVOCなど環境配慮のマークがいくつも付いています。

メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)とは、
高齢者や色覚障がい者をはじめとする障がい者に配慮した、
印刷物やホームページ、サインのことです。



高齢になると白内障になりやすく、
白内障は水晶体が濁るために一般の方とは違った色の見え方がします。
65歳以上の高齢者は約2,900万人です。


また、色覚障がい者は以前、
色盲・色弱と言われていた方々で、
赤や緑を識別しにくくこれも一般の方とは違った色の見え方がします。
日本人の約320万人が色覚障がい者です。



弱視の方は当然、
文字を大きくしないと見えませんし、
視覚障がい者には印刷物やホームページでも
音声による案内が必要となってきます。


現在はSPコードなど文字データを
音声に変換するソフトやハードも充実しています。
約100万が弱視者で視覚障がい者は31万人です。



これらの方にも理解できるCSRレポートを心掛けるために、
メディア・ユニバーサルデザインを利用して下さい。

ユニバーサルデザインの考え方の一つに、
リテラシー(Literacy)という言葉があります、
日本語では意図の伝わりやすさという意味です。


内容がよりわかりやすいものになるように表現や構成に工夫を行いましょう、
外国人や子どもにも理解できるような配慮をしましょうと言うことです。

具体的には、次のような項目が挙げられます。
1、難しい漢字を使っていませんか?
2、難しい漢字にはふりがなをつけていますか?
3、難しい用語を使っていませんか?
4、本来の意味と異なるカタカナ用語を使っていませんか?
5、外国人の方にはわからない場合があります。
6、日本語以外の外国語も表記していますか(多言語表記していますか)?
7、イラストや写真を効果的に使っていますか?
8、ピクトグラムで表示していますか?
 以上のようなことに配慮をすれば多くの方に理解をして頂けます、
危険などを知らせるだけでなく、
商品の内容も理解していただけるので購買層も広がります。

「障害」は正しくは「障礙」・「障碍」と表記します、
「障害」という表記では本来の意味を成しません。


「害」という文字の正しい意味は、
悪い結果を及ぼす物事です。
「碍」にはさまたげる、
進行を邪魔して止めるという意味があります。

また、「礙」は「碍」の俗語です。


以前は「障礙」・「障碍」という表記でしたが
文字が読めないということからいつの間にか
「障害」という表記にかわりました。


自治体などでは害を平仮名にして
「障がい」という表記にしているところもありますが
本来の意味を分かっているのでしょうか。


チラシやカタログで何気なく使っている言葉が
知らないうちに人を傷つけたり、
お客様の気持ちを踏みにじったりしていることがあります。


集客に力を入れることは当たり前ですが、
不特定多数の方に届くチラシやカタログ、
ホームページではそういう方も多くいらっしゃることを意識するのも大切です。



今年は環境サミットが開催され益々ECOに対する意識が高まり、
企業や個人が環境問題に取り組むことが当り前の世の中になっています。

特に企業の場合は環境問題に取り組むことが社会貢献と思われていましたが、
今後は取り組んでいないと社会から排除される傾向にあります。


そこで、ECO(環境)の次に起こる社会現象が
Universal Design(ユニバーサルデザイン)や
Ubiquitous(ユビキタス)でしょう。



ユニバーサルデザインは
「あらゆる体格、能力、年齢、障がいの有無にかかわらず、
だれもが利用できる製品・環境・サービスを創造する」という考え方です。

また、ユビキタスとは
「いつでも・どこでも・だれでもが恩恵を受けることができるインターフェース環境技術」
という考え方です。



現在では、何気なく使っている製品の中にも
ユニバーサルデザインの概念が入っているものも沢山あります。


ライターもそのひとつです、
これは戦争で片腕を失くした人が
片手で煙草に火を着けられるようにと考え出されました。


他にも温水洗浄便座や斜めドラム式洗濯機などは供用品として広く社会に浸透しています。
 
ECO(環境)から
Universal Design(ユニバーサルデザイン)や
Ubiquitous(ユビキタス)の時代がそこまで来ています。


これからは障がい者も健常者も共生できる社会にする為にも
早くユニバーサルデザインやユビキタスに取り組むことが大切であり、
これこそが社会貢献だと思います。

カラーユニバーサルデザインは色覚障がい者(色覚異常者)が
赤と緑の識別が困難ということで、
色を中心にカラーユニバーサルデザインに取り組んでまいりました。


勉強と研究を重ねるうちに、
弱視者やお年寄りを中心とした老眼・白内障の方にも
正確な情報を伝えないといけないことに気が付きました。



そこでこの方たちにも正確に伝わるように色だけでなく、
文字(フォント)の形やコントラストにも配慮したデザインということで、
メディアユニバーサルデザインとして取り組むことに致しました。



余談ですが、老眼はもとより白内障も45歳を境に始まります。

シルバー世代だけでなくこの世代を集客のターゲットとお考えの方は、
是非メディアユニバーサルデザインに取り組んでください。

人間の五感には聴覚(耳)・嗅覚(鼻)・視覚(目)・触覚(手)・味覚(口)がりますが、
情報の入り方に大きな差があります。

多い順に並べると
目(87%)
耳(7%)
手(3%)
鼻(2%)
口(1%)
となります。

圧倒的に目から入る情報が多いかと言うことが判って戴けると思います、
言いかえると目に入れる情報がいかに大切かと言えます。



集客力を考えた場合には店舗であれDMであれチラシであれ、
色・形・フォントなどから受ける第一印象がいかに大事か、
また店舗であれば目で感じる雰囲気も大切にしたいですね。



人対人の場合、第一印象で悪いイメージを与えてしまった場合
それを払拭するのに30時間も掛かるそうです。

カラーユニバーサルデザイン(色のユニバーサルデザイン)について書きましたが、
ユニバーサルデザインって何でしょうか?

米国・ノースカロライナ州立大の故ロナルド・メイス教授が
1985年に正式に発表・提唱した考え方で、
「年齢や身体能力に関係なく多くの人に適合する、
製品・建物・環境・サービスをデザインすること」と定義しています。
建築家で工業デザイナーであった彼は、自身が小児まひで車椅子が必要でした。


階段をスロープに変えたり、
風呂場に手摺を付けるとかはよく知られたユニバーサルデザインです。


シャンプーとリンスにボトルの区別がつかないので
ポンプの先に出っ張りを付けたり
くぼみを付けたりしているのもユニバーサルデザインです、
結構身近にあります。

よくバリアフリーと混同されますが、
バリアフリーが「障害者の方」を対象にしているのに対し
ユニバーサルデザインは「できるだけ多くの方」を対象にしています、
似ているようで大きな違いです。


 メイス氏は次のような7原則をあげています。
 ・どんな人でも公平に使えること(Equitable use)
 ・使う上で自由度が高いこと(Flexibility in use)
 ・使い方が簡単で、すぐに分かること(Simple and intuitive)
 ・必要な情報がすぐに分かること(Perceptible information)
 ・うっかりミスが危険につながらないこと(Tolerance for error)
 ・身体への負担(弱い力でも使えること)(Low physical effort)
 ・接近や利用するための十分な大きさと空間を確保すること(Size and space for approach and use)


印刷物やホームページン関連するユニバーサルデザインでは、
次のようなことが挙げられます。

日本語が読めない外国人や幼児のために、
文字ではなく絵文字(ピクトグラム)にしたり、
ホームページの画面表示を大きくできる機能を付ける、
音声で表現するなどです。

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